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成猫でも大丈夫【猫のトイレしつけ3ステップ】NG行為や覚えない時の対処法も解説

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猫を飼い始めた時、トイレのしつけができるか心配される方が多いです。

初めて子猫を飼う時はもちろんのこと、

お外でトイレをしていた成猫や野良猫ちゃんを保護した場合「今からトイレ覚えてくれるかな…」と不安になりますよね。

犬と違い猫はトイレトレーニングの苦労が少ないですが、新しい環境への戸惑いとあわせ時間がかかってしまう子もいます。

この記事では子猫、成猫がトイレを覚えてもらう方法をわかりやすく説明します。

やってはいけないNGな行為やトイレを覚えないときの対処法も解説するので必見です。

筆者は生後1か月ほどの子猫~お外で暮らしていた成猫の野良猫までトイレトレーニングした実体験があるので、ぜひ参考にしてください。

最後まで読んでいただくと安心して愛猫と暮らせるようになりますよ。

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» 猫の飼い方を解説

猫のトイレのしつけに関する基礎知識

ここでは猫のトイレのしつけに関する基礎知識を解説します。

  • トイレのしつけの重要性
  • トイレのしつけの最適な開始時期
  • トイレのしつけに必要なアイテム

» 猫を飼う準備と必要なものリスト
» 猫の健康診断ガイド

トイレのしつけの重要性

適切なトイレのしつけをしておくことは家の中を清潔に保てるだけではなく、猫の健康を守り、病気のリスクを減らすことにもつながります。

「猫の健康管理はトイレから」という獣医師もいるくらい、猫のトイレにはたくさんの情報が集まっているからです。決まった場所でトイレをすることにより、尿の量や回数、色などが確認でき、飼い主さんは異変に気付くことができるのです。

しつけがうまくいけば猫の粗相によるストレスもなく、猫とのより良い関係を保てます。
» 猫の室内飼い完全ガイド

トイレのしつけの最適な開始時期

実は猫のトイレのしつけには最適な開始時期があります。

子猫のトイレのしつけは生後4週間を過ぎた頃に開始しましょう。これ以前の時期は、母猫が肛門付近を舐めて刺激することで排尿・排便の反応をするだけです。つまり、排せつ行動を自ら制御する神経は機能していないので、人間があまりに早い時期に一生懸命にトレーニングさせてもあまり意味がありません。

生後30日ほどで子猫は砂場やトイレに近づくようになります。

生後4週間くらいまではトイレトレーニングを頑張らず、飼い主さんが濡らした布やコットンなどで子猫の肛門付近を優しく刺激して排せつを促してあげましょう。

トイレのしつけ開始時期と、各段階のポイントをまとめました。

猫の年齢詳細しつけのポイント
生後3~4週まで母猫が舐めて刺激し、排尿・排便を促す。自ら排せつする神経は機能していない濡らした柔らかい布などで肛門付近を刺激してあげる
生後30日前後~自ら砂場やトイレに近づこうとする時期トイレの場所を認識し、自ら排泄できたら褒める
成猫成猫でもトイレのしつけは可能過去の経験や環境によってトイレのしつけが難しい場合があるが焦らず根気よく続ける
トイレのしつけ開始時期と各段階のポイント

母猫のいない子猫の場合、生後8週間までにトイレの使い方を覚えさせるのが理想です。早い時期に覚えると猫も快適に生活できます。

トイレ周りの必要アイテム

トイレの周りの必要アイテムが揃っているかも確認しておきましょう。

  • トイレトレイ
  • トイレ用の砂
  • トイレ用シャベル
  • ペット用消臭剤
  • 排泄物を入れる臭わない袋
  • トイレ用マット(必要であれば)

必要なアイテムがそろっていればトイレトレーニングもスムーズにできます。

猫にトイレのしつけをする手順3ステップ

猫にトイレのしつけをする手順は、以下の3ステップのみです。

  1. 落ち着いた場所にトイレを設置する
  2. トイレの場所を教える
  3. トイレでの排泄を促す

猫はきれい好きなので、適切にしつけを行えば、粗相なく完璧にトイレを使うようになります。
» 猫の粗相の解決方法

猫にトイレの場所を教える際は、一貫性と繰り返しの教育が重要です。

落ち着いた場所にトイレを置く

猫が安心して排泄できるように、静かで快適な気温の場所にトイレを設置しましょう。

ケージの中にトイレを設置する場合はスペースに限りはありますが、食事の場所や寝床からある程度離してあげましょう。猫は本来、食事場所や寝床でトイレをしない動物なので、近くにトイレがあることを嫌がるからです。

位置を決めたら場所を変えないようにします。猫は環境の変化に敏感なため、トイレの位置が一定であることが安心につながります。

猫が容易にアクセスできるような場所に設置するのもポイントです。

トイレの場所を教える

猫にトイレの場所を認識させます。猫砂の上に猫を乗せて感触を覚えてもらいます。

砂を掘る→排せつ→砂をかけるという行動が本来の猫の習性ですので、飼い主さんが両手で砂をかく(掘る)真似をしてあげると、トイレの場所だと認識しやすくなります。

トイレからすぐに飛び出す子も多いですが、無理に抑えこむことはやめましょう。

可能であれば、ブリーダーや保護主さんから譲り受ける時、その子の尿の匂いがついた猫砂を少しもらっておき、混ぜておくのが効果的です。

先住猫がいるなら、その子のにおいがついた砂を入れておくのもいいです。

猫がトイレの場所を理解して自発的に使えるようになるまで、根気強く繰り返しましょう。
» 猫のトイレの理想的な場所選びを解説

トイレでの排泄を促す

猫が床のにおいをかぎ出したり、ソワソワ落ち着かない、何かを掘るしぐさをし始めたらトイレに行きたくなったサインです。

すぐにトイレへ誘導しましょう。優しく声をかけながらトイレに誘導できればベストですが、抱っこして猫砂の上に連れていっても問題ありません。

トイレでうまく排せつ出来た時は、褒めてあげましょう。

排泄中に声をかけると落ち着かないので、終了後に褒めてあげましょう。

排泄を終えた後はトイレをきれいに掃除し、猫が次回も清潔な環境で排泄できるようにしておきます。
» 猫のトイレ掃除の重要性や掃除方法、臭い対策について詳しく解説


» 猫も飼い主もストレスフリー!猫砂飛び散り防止のための改善策

猫にトイレをしつけるときのNG行為

猫にトイレをしつけるときのNG行為は、以下のとおりです。

  • 粗相をしたときに叱る
  • トイレが汚れている

間違ったアプローチは猫にネガティブな感情を与え、しつけの成功を阻む可能性があります。NG行為を避けると効果的にトイレのしつけができます。

粗相をしたときに叱る

粗相をしたときに猫を叱るのは避けましょう。

トイレ以外の場所で粗相をしてしまったことを叱られても、それを理解できる猫はいません。

叱られる恐怖やストレスがトイレの場所と結びつくと、猫がトイレの場所を避けるようになります。

トイレ=怖いものと認識し、隠れた場所でトイレをするようになるかもしれません。

しつけが難しくなることもありますので絶対に怒らないようにしましょう。
» 猫のストレスサインの見分け方

猫がトイレで正しく排泄をしたら褒めましょう。粗相をしてしまった場合にはすぐに清掃しできるだけ臭いが残らないようにするのが大切です。

トイレが汚れている

トイレが汚れていると猫はトイレを避けます。

猫はきれい好きなため、トイレが汚れていると不快に感じるからです

汚れたトイレは人間にとっても、悪臭など家全体の衛生状態を低下させる原因にもなりますので、トイレの清掃は定期的に行い、常に清潔な状態を保つようにしましょう。

トイレの清掃はトイレのしつけを成功させるためだけでなく、猫の健康を守るために必要です。
» 理由はさまざま!猫が突然トイレで排泄しなくなる原因と対策

猫がトイレを覚えないときの対処法

猫がトイレを覚えないときの対処法をご紹介します。

  • 粗相をした場所はすぐに匂いを消す
  • トイレの環境を見直す
  • ストレスがかかっていないか見直す

粗相をしたものを活用する

床などに粗相をしてしまった場合はショックですが、チャンスでもあります!

布やペットシートなどで尿を吸い取ります。その吸い取った布を猫のトイレに入れておきましょう。タイミングを見てにおいをかがせると、その場所が自分のトイレだと認識するようになります。

食後や目覚め時のタイミングは成功する確率が高いです。

粗相をした場所のにおいはすぐに消す

猫が粗相をした場所は、すぐに匂いを消します。匂いが残っていると、そこがトイレだと認識して再び同じ場所で粗相をする可能性が高まります

速やかに清掃し、匂いを除去しましょう。香料の強い消臭剤を使うと、匂いの上ににおいを重ねることになるので、まずは猫の排泄物の匂いを除去することが大切です。

ペット向け消臭剤やナチュラルな素材でできた消臭剤が安全で効果的です。

トイレの環境を見直す

猫がトイレを使ってくれないのは、単にトイレを覚えられないことが原因ではないかもしれません。

トイレの場所や砂の種類、粒の大きさ、トイレの種類や大きさが気に入らないのかもしれません。

ひとつひとつ見直し、猫が快適に使える環境を整えましょう。

【野良ちゃん出身の子の成功例】本物の土をトイレに入れてみる(部屋が汚れてしまいますが)、お外でマーキングしていた草木を摘んできてトイレに入れておく等があります。

好みの砂を見つけると猫は積極的にトイレに行くようになり、しつけもしやすくなります。快適な環境を作れば猫はストレスなく排泄ができるため、失敗を減らすことが可能です。

ストレスがかかっていないか見直す

猫がストレスを感じている場合もトイレの問題が起こりやすいです。猫は環境の変化に敏感です。

猫のトイレの位置を固定していたとしても、トイレ近くの家具の配置をした、近くに見たこともない新しいものが置かれば場合でもストレスを感じます。

猫はトイレをしている最中にジッと見られることも嫌います。

猫トイレ周囲の環境や他のペットとの関係、家庭内の変化など、猫にストレスを与えていないかを見直しましょう。

猫はプライバシーを重視するため、人目につきにくい場所を好みます。多頭飼いの場合は、猫1匹につき最低1つのトイレが必要です。トイレの場所での競争やストレスを減らせます。トイレの砂の種類を見直すのも効果的です。猫によって好みが異なるため、細かい砂、匂いが少ない砂など数種類を試しましょう。
» 猫の多頭飼い成功の秘訣


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猫のトイレのしつけに関してよくある質問

猫のトイレのしつけに関してよくある質問を以下にまとめました。

  • トイレのしつけにはどれくらい時間がかかる?
  • 多頭飼いの場合のトイレのしつけ方はある?
  • 成猫でもトイレはしつけられる?
  • トイレの後に、なぜ砂かけ行動をする?
  • 砂じゃない場所をかくのはなぜ?

トイレのしつけにはどれくらい時間がかかる?

猫によってしつけにかかる時間は異なりますが、トイレのしつけにかかる時間は数日〜数週間程度です。

ほとんどの猫は本能的に猫トイレの使い方が分かっていますので、1日で覚える子も珍しくありません。

「ここでトイレしていいんだよ」と、場所さえ認識できればスムーズに覚えます。

成猫でも新しい家庭に慣れて安心できる環境が整えば、短期間でトイレのしつけを習得できます。トイレのしつけを成功させるには、猫の性格や以前の生活環境を理解し、一貫した方法で指導することが重要です。猫をよく観察し、決して怒らずにトイレが成功したらごほうびを与えるなどして忍耐強く見守りましょう。

適切なトイレ設置場所の選定がしつけ成功の鍵です。猫のトイレのしつけに必要な時間はさまざまな要素に依存します。適切な方法でを進めると、猫も快適にトイレトレーニングができます。

多頭飼いの場合のトイレのしつけ方はある?

多頭飼いの場合、トイレのしつけには特別な配慮が必要です。それぞれの猫がストレスなくトイレを使用できるように、猫の数に応じたトイレの数と配置が重要です。

猫の数+1個のトイレを用意し、家の異なる場所に配置します。異なる場所にトイレを設置すると各猫は気軽にトイレに行けるため、プライバシーも保たれます。

トイレの大きさや種類は猫の好みに合わせて選ぶことが大切です。異なるタイプのトイレを用意すると、各猫が自分にとって最もリラックスできるトイレを選択できます。トイレの場所を決めたら変更せず、猫がトイレの場所を覚えやすいように配慮します。猫が混乱するのを防ぐことが可能です。

しつけは個別に行い、使用後のトイレは清掃して常に清潔に保つことが重要です。猫同士の争いを防ぐために、トイレの使用状況をよく観察しましょう。

成猫でもトイレはしつけられる?

成猫でもトイレのしつけは可能です。お外で長く暮らしてきた成猫や外でトイレをしていた成猫は、すでに形成された習慣を持っているため、子猫よりトイレのしつけ時間が長くなる場合があります。しつけを始める際はトイレの場所を明確に示し、定期的にトイレに導いて排泄を促すことが大切です。

成功したときは積極的に褒めてください。粗相をしても叱らずに落ち着いて正しい場所へ誘導します。成猫には優しく、根気強く接しましょう。

トイレの後に砂かけ行動をするのはなぜ?

猫がトイレの後に砂かけ行動をするのは、自然な本能にもとづいています。

野生の猫は自分の排泄物を隠すことで敵から身を守ります。砂をかけることで、臭いを抑えて自分の存在を隠すことが可能です。

トイレ後に砂をかける行動は、猫が生活空間を清潔に保つためでもあります。

あまりに頻繁な砂かけ行動は、猫がストレスや不安を感じているときにも増えるため、行動の変化を注意深く観察しましょう。

砂じゃない場所をかくのはなぜ?

本来、猫は排泄後に砂をかいて排泄物を隠しますが、トイレのふちや壁をカリカリと掘るようなしぐさをする猫もいます。

これは今使っている猫砂の種類が、その子にとって快適ではないことをあらわしています。

砂をかけたいけれど、感触が嫌で触りたくない…。
でも本能で別の場所で掘る…というしぐさにつながっているのですす。

猫のこのような行動を見つけたら、その子が気に入る猫砂を根気よく探してあげると良いでしょう。

まとめ

猫にトイレのしつけを行う際は、基本から順を追って学ばせることが重要です。トイレの場所を明確に示し、正しい使い方を習慣付けると、猫が自然とトイレを利用するようになります。しつけの過程で猫への叱責は避け、常に清潔なトイレ環境の維持が必要です。

猫がトイレを覚えない場合は、粗相のにおいをすぐに消すようにし、トイレの環境も見直しましょう。猫のストレスの有無を確認するのも大切です。