- 猫トイレ掃除のやり方が分からない
- どの位の頻度で掃除するべき?
- 猫トイレ掃除がめんどうだと感じている
猫を飼っているとトイレ掃除は避けて通れませんが、つい後回しにしがちです。
実は私もさぼりがち…
この記事では、猫のトイレ掃除の重要性から掃除方法、掃除頻度、そして臭い対策まで詳しく解説します。
トイレ掃除の時間を短縮するコツや便利グッズも紹介していますのでぜひ参考にしてみて下さい。
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猫のトイレ掃除をサボってはいけない理由
猫のトイレ掃除をサボると、飼い主さんの生活空間が不快になるだけではなく、猫の健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
猫のトイレ掃除はメンドウと感じてしまうことも多いですが、まずは、なぜ猫のトイレ掃除が重要なのかを理解しておきましょう。
猫の健康に与える影響
猫のトイレ掃除をサボると、猫の健康に深刻な影響を与える恐れがあります。
最も注意すべきは、尿路感染症のリスクが高まる点です。
不衛生なトイレは細菌が繁殖し、猫の泌尿器系に悪影響を及ぼす可能性があります。猫はもともと泌尿器系の病気が多い性質をもっているので、軽視できないポイントです。
また、汚れたトイレや汚物に触れることで感染症をひきおこし健康状態が悪化する原因になります。さらには皮膚・被毛の汚れが生じて猫の快適さを損なう原因にもなります。
不潔なトイレ環境でストレスが発生すると、以下ような問題が起こることがあります。
- トイレ以外での排泄
- 膀胱炎
- 過度な毛づくろい
猫はとてもきれい好きなので、不衛生なトイレを敬遠して別の場所でトイレをしたり、トイレ自体を我慢して膀胱炎になってしまうことは珍しくありません。
膀胱炎は繰り返す子が多いので、猫の健康を損ねてしまうことにつながります。
» 猫の粗相の解決方法
生活環境に与える影響
猫の排泄物のにおいは強いので、猫のトイレ掃除をサボると不快な臭いが部屋中に広がり、飼い主さんの生活の質も低下してしまいます。
猫のトイレの臭いが強いと来客時に恥ずかしい思いもしてしまいます。
自分はだんだん慣れちゃって気づきにくいのよね…
においって指摘しづらいしね…
衛生状態が悪化し細菌やウイルス、虫が発生すると猫の健康だけでなく、人間の健康にも悪影響を及ぼします。
床や壁、家具に尿や糞が付着するとシミや傷、悪臭の原因にもなります。賃貸の場合、退去時に現状回復で高額な費用を負担しなくてはならないこともあります。
猫のトイレの清掃頻度
猫は非常にきれい好きな動物のため、常にきれいにしておきましょう。
一般的に健康な猫は、便を1日に0~2回、おしっこは1日に2~3回ほどします。
排泄物は気がついたらすぐに片づけるのが理想ですが、最低1日に2回以上は始末をするようにしましょう。
猫砂も定期的に丸ごと入れ替える必要があります。少なくとも1か月に1回の頻度で新しい猫砂と入れ替えてあげましょう。
猫砂が減るたびに追加してるから全部替える必要ないのでは?
目に見えない汚れや尿、においなどが蓄積しているので定期的に全部入れ替えてあげることが大切です。
システムトイレを使っている場合、トイレシートは1週間に1~2回替えると良いでしょう。
我が家はゴミ収集のタイミングに合わせて週2回交換しています
トイレ本体も丸洗い掃除が必要です。1か月に1回の頻度で行いましょう。
内容 | 掃除の頻度 |
---|---|
排泄物 | 毎日。最低1日に2回以上 |
猫砂 | 最低でも1か月に1回 |
トイレシート | 週1~2回(システムトイレの場合) |
トイレ本体 | 最低でも1か月に1回 |
猫のトイレ掃除に必要な道具
猫のトイレ掃除を効果的に行うために道具を事前に準備しましょう。
セットにして猫トイレ近くに置いておくと、気がついた時にすぐに掃除ができます。
日々の掃除で必要な道具
- スコップ
- 小さなほうきとチリ取り
- 掃除ペーパーまたはスプレー
- 消臭ごみ袋
- 新しい猫砂
- 消臭スプレー
月1回を目安に必要な道具
- 大きなゴミ袋(猫砂を入れ替えて捨てる)
- 新しい猫砂
- トイレ本体を洗うブラシ(スポンジ)
- 洗剤
- ゴム手袋(必要であれば)
- 水分を拭くタオル
正しい猫のトイレ掃除のやり方
衛生面に配慮し、適切な掃除を続けると猫も飼い主さんも快適に過ごすことができます。
排泄物の取り除き方と猫砂の交換方法、トイレ本体の洗浄方法について解説していきます。
日々の排泄物の掃除のやり方
排泄物を見つけたらそのつど取り除くことが大切です。
お仕事などで頻繁に始末できない場合でも、最低1日に2回は取り除きましょう。
手順を決めておくと効率的です。
- スコップで固まりをすくい取る
- トイレ本体やスコップの汚れを拭く
- 砂が散らばっていたらほうき等ではいて集める
- 取り除いた排泄物は密閉して捨てる
- 清潔な猫砂を足して、表面を平らにする
- 臭いが強い場合は、消臭スプレーを使用する
(システムトイレの場合は②は省きます)
便がゆるいとスコップに付着することがあるので、一緒にふき取っておきましょう。(固まってからだと取り除くのが大変です)
トイレ周辺の床や壁も一緒に拭き掃除をすると、より清潔な環境を保てます。
トイレ本体の洗浄方法
トイレ本体の洗浄は1か月に1回は行いましょう。
定期的な洗浄により、細菌の繁殖を防ぎ、臭いの原因を取り除けます。
- 古い猫砂をまとめて除去する(スコップ1杯ほど残しておくとベター)
- トイレ本体を温水と洗剤で丁寧に洗い、よくすすぐ
- よく乾燥させる
- 新しい猫砂を投入する(残しておいた猫砂を入れるとベター)
- 猫砂を均等に広げる
トイレ本体のふち、ふたのふちにも汚れが入りこんでいることがあるので忘れずに洗いましょう。
洗剤は特にこだわらなくて大丈夫だよ!普段使っている風呂用や食器用洗剤でもOK!
洗剤が残らないように良くすすぎましょう。
使用済みの猫砂は、地域のゴミ出しルールにしたがい、正しく処分してください。
臭いが気になる場合は、消臭スプレーや重曹を使って臭いを除去すると効果的です。洗浄の際は、トイレ本体に傷や劣化がないか確認します。必要に応じて消毒液で殺菌処理を行うと、より衛生的です。
猫トイレ掃除にあると便利なおすすめグッズ
硬いブラシやゴシゴシ洗いだと、細かい傷が付いてしまい、その部分に汚れが蓄積しやくなります。
私のおすすめは、こちらのスポンジ。
猫トイレ専用だけあって、フツーのものと明らかに汚れ落ちが違います!
おしっこと混じった猫砂がトイレの底にへばりついて取り除くのが大変な時が…。ヘラがあると崩さず簡単に取れるので1つ用意しておくと便利です。レビューを見ると同じ用途で使っている人多数!
猫のトイレの臭い対策
猫の排泄物の臭いは悩ましい問題ですが、適切な対策をすれば快適な環境を維持できます。臭いを防ぐための日常の対策や掃除方法を継続的に行って、臭い問題を改善しましょう。
臭いを防ぐための日常の対策
猫のトイレの臭いを防ぐための対策として、いくつかの効果的な方法があります。
対策 | 詳細 | 効果 |
こまめな換気 | 窓を開けたり、換気扇を回したりして、新鮮な空気を入れ替える | 臭いのこもりを防ぎ、室内全体の空気を浄化する |
消臭スプレーや消臭剤 | トイレや周辺にスプレーする | 臭いを中和し、臭いをマスキングしたり消す |
活性炭や重曹 | トイレの近くに置く、または猫砂に混ぜる | 化学物質を使わず、自然な力で臭いを吸着する |
トイレ周辺の清掃 | 床や壁を定期的に拭き掃除する | 排泄物が飛び散ったり、尿がこぼれたりした際の臭いを防ぐ |
吸収力の高い猫砂 | 鉱物系、植物系など、さまざまな種類がある | 排泄物を素早く吸収し、臭いの発生を抑える |
トイレの数を増やす | 猫の数や部屋の広さによって調整する | 猫のストレスが軽減され、トイレを汚す頻度が減ることで、臭いの発生を抑える |
食事管理 | 高品質なフードを選び、栄養バランスを考慮する | 排泄物の臭いを軽減する |
猫用ウェットティッシュ | 排泄後や定期的に肛門周りを拭く | 肛門腺の分泌物、被毛に付着した臭いを防ぐ |
空気清浄機 | HEPAフィルター付きのものがおすすめ | 空気中の臭い粒子を吸着し、除去する |
オゾン消臭器 | 除菌効果もある | 臭いの元を分解する |
日常の対策を組み合わせて実践すれば、猫のトイレの臭いを効果的に防げます。
» おすすめのキャットフードの選び方を解説!
トイレを失敗してしまった際の掃除方法
時には、猫がトイレを失敗してしまうこともあります。
素早く適切な方法で掃除することで効果的に臭いを取ることができます。
- クエン酸を使い消臭
- 動物病院でも使われている消臭剤を使う
猫の尿の臭いは強いからといって、強力な成分の消臭剤を使うことはおすすめしません。
おしっこの消臭スプレーはクエン酸で手作りもできます。
- スプレー容器に200mlの水+5gのクエン酸を入れてよく振る
- 尿の臭いのする場所に吹きかける
- 自然乾燥させる(乾きにくいものは乾いた布などでふき取る)
手作りが面倒なら市販の消臭剤を常備しておくと何かと便利です。
猫のお尻に直接噴射しても大丈夫なほど安心で、動物病院でも使われる消臭効果があるものがおすすめです。
猫のトイレ掃除のよくある質問
猫のトイレ掃除に関するよくある質問をまとめました。
猫トイレを洗うタイミングは?
猫トイレ本体は月に1回は洗浄をおすすめします。
洗うタイミングは「猫がトイレをした後」です。
洗浄したり乾かしている間に猫がトイレをしたいと思ってもトイレがない…となってしまっては大変です。粗相や、我慢して膀胱炎を引き起こしてしまう可能性もあります。
健康な猫であれば頻繁にトイレに入ることはないので、愛猫がトイレを済ましたタイミングを見て掃除しましょう。
可能であれば、洗い替えのトイレを用意しておくと安心です。
掃除をしても臭う気がするのは何故?
トイレをきれいに洗っているのに臭いが気になる…
目には見えませんが、もしかしたら壁や床に排泄物が付着しているのかもしれません。
猫は排泄をした後、急にビューッと飛び出して走り周ることがあります。通称「ウンチハイ」というものです。その勢いで、足の裏や猫砂に付着していた排泄物が飛んでいる可能性もあります。
日々の排泄物を処理するタイミングで床や壁も拭いておきましょう。
UVライトを使用すれば、肉眼では見えない尿の汚れも確認でき、確実に取り除けるので非常に人気のアイテムです。
トイレ掃除の時間を短縮するコツは?
トイレ掃除の時間を短縮するコツをご紹介します。
- 必要な掃除セットを作っておき、トイレ近くに置く
- 掃除しやすい場所にトイレを設置する
- 引き出しにポリ袋をかけておく(システムトイレ)
- 自動清掃トイレを使う
必要な道具を事前に準備し、トイレの近くにまとめて置くと、掃除のたびに道具を探す手間が省けます。掃除の手順を決めておくと効率的です。排泄物をすくい、トイレ本体を拭き、床を掃除するといった流れを決めておくとスムーズです。
掃除しやすい場所に猫トイレを設置すると掃除の負担が軽減します。
例えば人間用のトイレの中に設置すると、自分がトイレに入ったタイミングで始末ができます。流せるタイプの猫砂なら処理もより簡単です。
システムトイレを使っているなら、下段の引き出しにあらかじめポリ袋などでカバーをかけておき、その上にトイレシートをひきます。そうすることで、おしっこがトレーに漏れることがなくなり掃除の手間が省けます。トイレシートを捨てる時はポリ袋ごと捨てることができて一石二鳥です。
日々の排泄物をこまめに取り除けない場合は、自動掃除トイレの導入がおすすめです。
1日に何度も掃除する負担を減らせるだけでなく、排泄物が常に取り除かれていることで猫のストレスも軽減できます。
お部屋の臭い問題も軽減されるので好評です。
まとめ
猫のトイレ掃除は、飼い主さんの生活環境を快適にするだけではなく、猫の健康と密接にかかわっているため欠かせないものになります。
毎日こまめに掃除する習慣をつければトイレの臭い対策にもなりますし、頑固な汚れをまとめて掃除するより楽になります。
掃除頻度の目安は以下のとおりです。
- 排泄物:毎日(最低1日に2回)
- 猫砂の入れ替え:最低1か月に1回
- トイレシート:最低1週間に1~2回(頭数やシートの性能によって変動)
- トイレ本体:最低1か月に1回
つい後回しにしがちですが、便利グッズを使って効率的な掃除を心がけましょう。