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【猫のブラッシング攻略法】嫌がってやらせてくれない子に試してみて!5つの見直しポイント紹介

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ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

うちの猫はブラッシング嫌いでやらせてくれないの。

長毛だから困ったな…

TOMOMI
TOMOMI

うちの長毛ミケさんも、警戒心強い保護猫だったから、かなり苦労しました…

長毛ミケさん
長毛ミケさん

今ではブラッシング大好き猫に変身!毎日楽しみ~

長毛猫はブラッシングが必須なので、させてくれない子だと抜け毛や毛玉、もつれなど大変なトラブルを抱えてしまいます。

この記事では以下をご紹介していきます。

  • ブラッシング嫌いの原因を探る5つの見直しポイント
  • ストレスをかけずに行うコツ4点

ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

そもそも、猫は自分でグルーミングするんだからブラッシング必要ないのでは?

TOMOMI
TOMOMI

意外かもしれないけれど、ブラッシングとグルーミングは全くの別物よ!

記事を最後まで読んでいただくとブラッシング攻略法だけではなく、ブラッシングが猫の健康に大切な理由もわかります。

正しいブラッシングを実践して猫との絆を深めていきましょう!

★著者のプロフィールが気になる方はこちらをチェックして下さいね。
ペット用品店勤務 TOMOMIの詳しいプロフィール

猫がブラッシングを嫌がる時はどうすればいい?

猫がブラッシングを嫌がる場合、なにかしらの理由があります。
強引にブラッシングを進めず、猫が快適に感じる方法を見つけ出すことが大切です。

以下の5つを見直してみましょう。

  • ブラシの種類を変えてみる
  • 行うタイミングを変えてみる
  • ブラッシングの手順を見直す
  • ちから加減やスピードを見直す
  • 嬉しい経験に変える

ブラシの種類を変えてみる

アイデア
TOMOMI
TOMOMI

もしかしたら使っているブラシが嫌いなのかもよ!

猫用ブラシは様々な種類があります。

猫にはそれぞれ好みのブラシの形状、毛の硬さなどがあります(これぞ猫様!)。

基本的のブラシはスリッカーブラシですが、ブラッシングに苦手意識がある猫なら、まずはこだわらず、違う種類のブラシを試してみてください。

必ず「あ、これはイケるかも」と感じるブラシが見つかるはずです。

TOMOMI
TOMOMI

ピロコームというブラシなら大丈夫という子も多いよ!

詳しくはページ下の項目「猫用ブラシの種類と選び方」でご紹介しています。参考にしてみて下さいね。

行うタイミングを変えてみる

TOMOMI
TOMOMI

やる気満々で挑んでない?

「さあ!しっかりブラッシング!!」という感じに、飼い主さんがやる気マンマンで挑んできたら、猫は「何かされそう」と、ひるんでしまうかもしれません。

猫は自分のペースを乱されるのは嫌いなので、ブラッシングするタイミングは猫のペースにあわせます

猫がまったりしている時間を選んであげると良いでしょう。優しい動きで猫に接することで、リラックスした状態を保てます。

猫が眠ったタイミングで、そっとブラッシングするのも非常に有効です。この時も「しっかりやろう」とは思わず、少しづつ、無理のない範囲で出来ればひとまず成功です。

警戒心を与えないためにブラシを猫が普段から目につく、くつろいでいる場所に置いておけば安心感を持ってブラッシングを受け入れる可能性が高まります。

まずは、猫が「ブラシに見慣れる」→「怪しくないもの」→「気持ち良いもの」と思わせることを目指しましょう。

ブラッシングの手順を見直す

順番
ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

背中から尻尾まで一直線にブラシかけてます

TOMOMI
TOMOMI

毛の流れに沿って、部分ごとに行ってね!

人間のストレートヘアーをとかす要領で一直線にブラシをかけようとする方がいますが、もつれや毛玉に引っかかり、猫に負担がかかってしまいます。

痛みや不快を経験した猫は「ブラッシングは痛いもの」と認識して、ますますブラッシング嫌いになってしまいます。

足先やお腹、しっぽを触られるのが苦手な子が多いので、この部分は最後に行います。

首→背中→胸 の順番で行うのが基本ですが、ブラッシングが苦手な子の場合、

まずは普段から撫でると喜ぶ部位から行うのもブラッシングを好きにさせるポイントです。

最初は短時間で終わらせ、猫が慣れてきたら少しずつ時間を延ばしましょう。

猫が嫌がったら無理に続けず、無理強いしないことが大切です。

詳しくはページ下の項目「猫のブラッシングの手順」で説明しているので参考にしてください。

長毛ミケさん
長毛ミケさん

私は両頬からブラッシングされると気持ち良くなっちゃうわ~

ちから加減やスピードを見直す

ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

スリッカーブラシをゆっくり動かしてるのに痛がるの…

ブラシをかけるスピードが速すぎるのも遅すぎるのも猫にとっては苦痛です。

1秒間に1~2回を目安にブラシを動かしてください。

ブラシを動かすのがゆっくり過ぎると皮膚を引きずる感じになってしまいます。毛も、ずっと引っ張られている状態になってしまうので猫は痛がります。

ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

ちから加減もこれでいいのか自信がなくて…

もしかしたら必要以上の力が入っていて、猫が苦痛を感じているのかもしれません。

実は、ブラシの握り方で力の入り具合が全くかわってきます

スリッカーブラシを正しく持てれば無駄な力は入らないので、ぜひ下の持ち方を試してみて下さい。

スリッカーブラシの正しい持ち方
  • ブラシ部分を下向きにして「鉛筆を持つように」持つ
  • 決して「グーの手の形」で持たない
  • 手首はスナップさせない
  • 手首を動かさず、肘から平行に動かす感覚で!

嬉しい経験に変える

猫が普段よく居るお気に入りの場所に、ブラシとちゅーる等のおやつをセットで置いておきます。

猫がその場所にいる時に、さりげなく手で撫で始めましょう。決して焦らず、徐々にブラシへと変えていきます。

グローブ型のブラシから始めると抵抗なく移行できるケースが多いです。

猫が警戒してきたら、ご機嫌取りに、ブラシの隣に置いていたおやつを与えます。おやつを与えながらブラッシングを続けます。

ブラッシング=ちゅーる(大好きなおやつ)とセットで覚えさせると、ブラッシングが嫌な時間ではなくなります。

ブラッシング後にはたっぷり褒めることを忘れずに。褒めることで猫はブラッシングが良いことだと認識しやすくなります。定期的に行い、猫を慣れさせることが大切です。

猫の正しいブラッシング手順

猫の正しいブラッシング手順

適切なブラッシング手順を理解し実践していきましょう。
猫の皮膚や毛の健康を保ち、抜け毛や毛玉を予防できますよ。

ブラッシングの手順とポイントは以下のとおりです。

  1. 猫を落ち着かせる
  2. 首→背中→胸→腹の順にブラッシングする
  3. コームで最終チェックをする
  4. 保湿をする

猫を落ち着かせる

ブラッシングする前に、猫を落ち着かせることが重要です。リラックスした状態ならブラッシング時のストレスを減らし円滑に手入れを進められます。

意外に重要なのが「飼い主がリラックスしている」ということです。

飼い主の緊張は猫に伝わります。そうすると力が入ってしまうので、飼い主さんも気張らずにゆったりした気持ちで行って下さいね。

猫を落ち着かせるポイントは下のとおりです。

  • 静かで落ち着いた環境を整える
  • 慣れ親しんだ場所でブラッシングを行う
  • 優しい声で話しかけながらブラッシングを始める
  • お気に入りのおもちゃやおやつで気を引く
  • 猫の機嫌や体調を見ながら進める
  • 急な動きや大きな音を避ける
  • ブラッシング前に少しだけ遊んで猫のエネルギーを消耗させる

長時間のブラッシングは猫の負担になるので、ブラッシング初心者さんや、毛玉もつれ等あって短い時間で終わらせることが難しい場合は数日に分けるのがおすすめです。

首→背中→胸の順にブラッシングする

基本的にブラッシングにはスリッカーブラシを使います。

ブラシをかける順番は次のとおりです。

  1. 背中
  2. おなか
  3. おしり、足、しっぽ

首から始め、部位ごとに分割して行います。

毛の流れに沿ってブラッシングすることが重要です。

おなかは毛量も多くないので軽くできればOKです。

足先、しっぽを触られるのを嫌がる子は多いので、最後に行います(いったん嫌がってしまうと他の部位もできなくなってしまいます)。

絡まった毛がある場合は、ゆっくりと慎重にブラッシングを行いましょう。

ブラッシングの力加減を見極めることも重要です。

ページ上の「ちから加減やスピードを見直す」の項目で、力が無駄に入らないブラシの持ち方を説明していますのでチェックしてみて下さいね。

コームでとかす

スリッカーブラシでのブラッシングが一通り終わったら、コームで最終チェックをします。

コームは「毛と毛の間に挟まった毛を取る」「毛並みを整える」ことができます。

全体をコームでとかして引っかかりが無ければ、毛並みを整えてブラッシングは終了です。

スリッカーブラシとコームの2点は必ずセットで揃えておきましょう。

目や口周りなどの顔にブラシをかけたい場合もコームがあれば小回りがききますし、傷つけることなく行えるので非常に便利です。

保湿(スプレー)をする

仕上げは保湿(スプレー)です。

ブラッシングで抜け毛を取り、皮膚の血行を促進した後に保湿をすることで効果が持続します。

もちろんブラッシング中に一緒に使うのもOK!

抜け毛がとれやすくなったり、毛艶も手触りも断然良くなりますよ!

猫の体に直接スプレーをして、コームでなじませてあげます。

自分の手にスプレーして、猫の体に揉みこむのもおすすめ!

臆病な子もこの方法なら大丈夫。

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猫にブラッシングが必要な理由

猫のブラッシングが必要な理由
ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

そもそも猫は自分でグルーミングするんだから、ブラッシング必要ないのでは?

猫のグルーミングは毛の汚れを取る、毛並みを整えることが目的です。

つまり「毛」のケアです。

一方、ブラッシングは「皮膚」のケアです。血行を促進し、毛のサイクルを健康にすることが目的なので全くの別物なんです!

そのほかにも猫をブラッシングするメリットはたくさんあります。

  • 皮膚の汚れを取り除く
  • 抜け毛を促進して毛玉吐きを防止する
  • スキンシップを通じて信頼関係が深まる
  • トラブル発見など体調が管理できる

皮膚の汚れを取り除く

猫自身の「毛の」グルーミングでは届かない皮膚の汚れをブラッシングで取り除くことができます。

全身の皮膚ケアになるので、皮脂の分泌を正常に保ち、マッサージ効果により血行を促進することができます。

結果として毛並みの美しさにもつながります。

抜け毛を減らして毛玉吐きを防止する

ブラッシングを定期的に行うと猫の抜け毛が減り、毛玉吐きを防げます。

猫はグルーミングした毛の3分の2を飲み込んでしまいます。飲み込んだ毛が正常に便から排出してくれれば良いですが、吐き出したり、重症になると「毛球症」という、お腹の中で毛玉の塊になってしまうケースも珍しくありません。

抜け毛を減らすことで得られる効果は下のとおりです。

  • お腹にたまった毛でひきおこす消化器系のトラブルを低減する
  • 室内の抜け毛が少なくなる

スキンシップを通じて信頼関係を構築する

ブラッシングを通じて、猫は飼い主からの愛情を感じ取ります。

定期的なブラッシングによるスキンシップは猫に安心感を与え、飼い主との絆を深めていきます。

猫は一般的に足先、お腹、しっぽを触られるのが苦手ですが、信頼関係が築かれると、苦手な場所もブラッシングを求めてくるようになります。

ブラッシングを通して、猫との信頼関係がさらに深まることを実感できるでしょう。

» 猫のストレスサインの見分け方

体調を管理する

ブラッシングで皮膚の状態の観察ができ、異常の早期発見につながることがあります。

具体的には、皮膚トラブルや傷、寄生虫のチェックができます。

毛の量や質の変化では、猫の栄養状態やストレスの手がかりにもなります。

猫の振る舞いや性格の変化にも気づきやすくなります。

定期的なブラッシングは毛玉を減らすだけでなく、猫の皮膚・栄養状態・ストレス・性格の変化など数えきれないくらい多くを観察できる絶好の機会なのです。

猫の理想的なブラッシング頻度

猫の理想的なブラッシング頻度

理想的なブラッシング頻度は、猫の毛の長さや状態によって異なります。猫の種類や個別のニーズに合わせたブラッシングを行うことがおすすめです。

猫の理想的なブラッシング頻度は以下のとおりです。

  • 短毛種:週に1〜2回が理想的
  • 長毛種:毎日、または隔日でブラッシングが必要

短毛種

短毛種の猫は、毛が絡むことは少なく、毛玉も出来にくいです。

ブラッシングは週に1〜2回程度で十分とされています。

季節の変わり目や換毛期(春秋)には抜け毛が増えますのでブラッシングの頻度を増やすことがおすすめです。

ブラッシングをする際には、猫の皮膚を傷つけないように注意しましょう。適切なツールでやさしくとかすことが大切です。 適切なケアを継続すると、短毛種の猫も快適に過ごせることでしょう。

長毛種

長毛種の猫は、毛が絡まりやすく毛玉ができやすいです。毎日ブラッシングすることをおすすめします。

毎日のブラッシングは、皮膚へのダメージを予防し健康な被毛を維持します。

季節の変わり目や換毛期には、念入りなブラッシングが必要です。余分な毛を除去し、毛玉の形成を最小限に抑えることができます。適切なブラッシングは、美しい毛並みを保つためだけではなく、健康の維持のために欠かせません。

毛玉のできやすい場所(=すれやすい場所)は重点的にブラシをかけてあげましょう。

  • 脇下
  • 胸まわり
  • 股下

ブラッシングで追いつかない場合は部分的にバリカンで剃るのもおすすめです。

猫のブラッシングのよくある質問

猫のブラッシングのよくある質問

多くの飼い主さんがブラッシングの悩みを持っています。

よくある質問は以下の3つです。

  • ブラッシングで抜け毛が増えるのは正常?
  • ブラッシングで皮膚を傷つけないようにするには?
  • 力の入れ具合が分からない
  • 終わりが分からない
  • どうしても嫌がって噛んでくる時はどうすればいい?

ブラッシングで抜け毛が増えるのは正常?

ブラッシング中に抜け毛が増えるのは問題ない場合がほとんどです。猫も人間と同様、毛周期があります。特に、換毛期(春秋)は抜け毛が多くなる時期です。

ただし、ブラッシングのしすぎには注意が必要です。力の入れすぎや間違ったブラッシングの方法は、猫の皮膚にダメージを与え、ストレスを与える可能性があります。

TOMOMI
TOMOMI

にファーミネーターを使っている場合は要注意!

ごっそり毛が取れると大人気のファーミネーターですが、これはキリがありません!
換毛期だけとか、半年に1回など頻度を決めて使うのがおすすめ。

抜け毛が著しく多い場合は、皮膚病や栄養不足など別の問題が隠れているかもしれません。心配がある時は、獣医師に相談しましょう。

ブラッシングで皮膚を傷つけないようにするには?

ポイントを押さえたブラッシングができていれば皮膚を傷つけずケアすることが可能です。

ブラッシングで皮膚を傷つけないようにするためのポイントは下のとおりです。

  • 猫の毛質や肌に合ったブラシを使う
  • 力を入れすぎない(ブラシの持ち方を見直す)
  • 皮膚の状態を確認しながらブラッシングをする
  • もつれた毛を優しく解きほぐしてからブラシを通す
  • 定期的にブラッシングを行い、皮膚を慣らす
  • ブラッシング後は肌を落ち着かせるために保湿剤を使う

力の入れ具合が分からない

TOMOMI
TOMOMI

ブラシの持ち方に注意すれば無駄な力は入らないよ!

スリッカーブラシはピンを下に向けて「ペンを持つように」持ちます

決して「グーの手」で持たないでください。力が強く入ってしまいます。

ブラシの重みに任せて猫の上に置いて、肘だけで引くようにします。手首は決して動かしません(グリップさせない)。

終わりが分からない

ブラシの通りが良くなったら「終了」です。

毛玉などが見つかっても猫が疲れている様子や強く抵抗してきた場合「終了」です。

長時間やるのは猫にも飼い主さんにも負担がかかります。

毎回完璧にやる必要はありません。

定期的にブラッシングをしてあげることの方が大切なのでリラックスしながら行いましょう。

噛んでくる場合は?

ねこ初心者さん
ねこ初心者さん

うちの子はブラシを噛んでくるんだけど…

だまってブラシを噛んでいるなら、遊んでいるだけなので気にしなくて大丈夫です。

うなりながら噛む場合は本気で抵抗しています。

飼い主さんを噛んで抵抗してくる子もいます。

その場合は無理せず、以下の方法を検討してみましょう。

  • エリザベスカラーをする
  • バスタオルで包む
  • トリミングサロンでプロに任せる

猫用ブラシの種類と選び方

猫用のブラッシングツールには以下のようにさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。毎日使うものだからこそ使いやすいものを選びましょう。

  • スリッカーブラシ
  • ピンブラシ
  • ラバー製のブラシ
  • 獣毛ブラシ
  • グローブ型ブラシ
  • くし型のブラシ(コーム)

猫の被毛の状態や好みに応じて選ぶことが重要です。

スリッカーブラシ

ブラッシングの基本アイテムはスリッカーブラシです。トリミングサロンのプロも必ず使います。

針のような細い金属ピンが特徴で、もつれた毛や抜け毛を簡単に取り除くことが可能です。

特に長毛種の猫に適していて、抜け毛の多い季節には非常に役立ちます。具体的には、以下のような効果があります。

  • 抜け毛を効率よく取り除ける
  • 皮膚の血行を良くする効果がある

毛を取り除く作業は、週に数回を目安にしましょう

スリッカーブラシはハードタイプとソフトタイプがあり、違いはピンの硬さです。

ピンの部分を実際に触ってみると分かりますが、トゲの様に痛いです。

力の入れ具合やに自信が無い方はソフトタイプをおすすめします。

長毛、毛量の多い子、ダブルコートの子に特におすすめ。

ピンブラシ

スリッカーブラシとよく似たブラシにピンブラシがあります。見た目は人が使うブラシに似ています。

ピンの先が丸く加工されているので、皮膚を傷つけにくい仕様になっています。

ピンとピンの間隔も広めなので毛が切れにくいです。

長毛種、短毛種どちらの猫でも使用できます。

ブラッシングに慣れていない飼い主さんにもおすすめ。

くし型のブラシ(コーム)

いわゆる「くし型」のブラシです。

ブラッシングの基本アイテム、スリッカーブラシ(またはピンブラシ)とセットで使います。

スリッカーブラシや、ピンブラシでとかした後、毛のもつれや、取り切れていない抜け毛の最終チェックをし、毛並みを整える目的で使用します。

顔回り、足先など細かい部分を整えるのにも非常に役立ちます。

TOMOMI
TOMOMI

(内緒話)スリッカーブラシにたまった毛を取る専用アイテムも売られてるけど、コームがあれば簡単に掃除できちゃうよ!

コームの大きさに悩む方が多いけど、猫なら(中サイズ)がおすすめ。

ピロコームという特殊なコームがありますが、嫌がらずにブラッシングさせてくれる子が多いので、こちらのコームも非常におすすめ!

ラバー製のブラシ

ブラシ全体がシリコンやゴムでできているブラシです。

非常に柔らかく、猫の肌に優しいので敏感な猫にも安心して使用できます。静電気が起きにくいため、猫の毛が絡まる心配もありません。

シリコンやゴムの突起が適度な刺激を与え、マッサージ効果も期待できます。

お手入れも簡単で、水洗いができるので衛生的に保つことが可能です。シャンプー中にも使えるのも嬉しいポイント。

持ちやすいデザインが多い点も魅力の一つ。手にフィットするため、長時間のブラッシングでも疲れにくいという声多いです。

短毛種や毛のない猫種におすすめ。

獣毛ブラシ

獣毛ブラシは、天然の動物の毛で作られています。豚毛、イノシシ毛、馬毛が使われているものが多いです。

天然毛なので自然な脂が含まれ、静電気が起きにくいのが特徴です。

一方、天然素材のため水には弱く、丸洗いなどができないので注意が必要。

毛の表面の汚れやホコリを取り除くのにも役立ちますが、仕上げの際に、被毛艶を出す目的で使われるブラシです。

長毛種、短毛種どちらにもおすすめ。

グローブ型ブラシ

グローブ型ブラシは手袋状になっていて、手の平側がラバー素材(ゴムやシリコン)になっています。

猫を撫でながらブラッシングできるので、ブラシを持ち出すと警戒してしまう子にも使いやすいです。

グローブで猫の毛を取り除きながら同時にマッサージができるのも嬉しいポイント!

シャンプー時に使うのもおすすめです。

長毛種、短毛種どちらにもおすすめ。

まとめ

まとめ

猫自身が行うグルーミングは「毛」のケアであるのに対して、ブラッシングは「皮膚」のケアです。

そのため、ブラッシングは長毛種だけに必要なケアではなく、すべての猫に必要なものなのです。

適切に行ってあげることで被毛と皮膚の清潔を保ち、毛玉防止、血行促進に役立ちます。

猫との信頼関係を深め、体調をチェックする機会にもなるでしょう。

まじめな飼い主さんほど、「全身くまなくブラッシングしなきゃ!」と考えがちです。

それは愛猫を想ってのことなので非常に素晴らしいことですが、ブラッシングに苦手意識がある子にはストレスになってしまいます。飼い主さん自身もゆったりした気持ちでコミュニケーションの一環として行いましょう。

猫がブラッシングを嫌がるなら、原因を探り、少しづつブラッシングに慣れていってもらいましょう。

最後に、ブラッシングを成功させるポイントをまとめておきますので参考にしてみて下さい。

  • ブラシの種類を変えてみる
  • 行うタイミングを変えてみる
  • ブラッシングの手順を見直す
  • ちから加減やスピードを見直す
  • おやつの力を借りる