近隣でマンションの建設や大規模修繕などが始まると、猫さんにストレスを与えないか心配になりますよね。
実際、工事音を怖がって嘔吐が続いたり、食欲がなくなる、毛が抜ける、隠れて出てこなくなってしまう猫さんも多いと聞きます。
猫さんが体調を崩してしまう前に気をつけてあげたい工事音の騒音対策や、怖がる猫さんをストレスから守る方法を7つご紹介します。
カーテンを閉めて騒音対策
猫さんは音に非常に敏感な生き物で人間の8倍もの聴力があるといわれています。
工事音が部屋の中まで響いてくるのを少しでも防ぐために、部屋のカーテンを閉めておきましょう。
たかがカーテンくらいで変わるの?と思われるかもしれませんが、音は主に窓を通して入ってきますので、カーテンがあるのと無いのでは大きな違いになります。
どうしても開けておきたいといういう場合は、せめて猫さんがいる部屋だけも閉めてあげるのもいいでしょう。
逃げ場を作る
外で一体何が起きているのか分からないまま猫さんは騒音を聞かされ続けているので怖がるのは当然です。
猫さんは怖い時、ベッドの下や家具の裏などに隠れますよね。
工事の音が鳴り響く期間は、猫さんが安心できる逃げ場である「もぐれるスペース」を作ってあげましょう。
猫は隠れることで落ち着き、イライラが軽減されます。屋根のある、中も薄暗い場所だと落ち着きます。
下の様な体をすっぽり隠せるドームタイプのハウスを用意してあげると猫さんは安心できます。
フェロモンを使ってリラックスさせる
ストレスが原因でかかってしまう病気は沢山あります。
工事の音で猫さんが体調を崩す前に「不安を和らげ、落ち着かせる」効果がある成分を使ったフェロモンを使ってみるのもおすすめです。
ご紹介するフェロモンは動物病院で一般的に使われているものです。
フェロモンってなんか胡散臭くない?
猫はリラックスしている時に壁の角・人・他の猫などに自分の顔をスリスリすることが多いですよね。
これは自分の頬から出ている分泌物(フェロモン)を擦りつけて「自分は親しんでいるよ~」ということを示しているんです。
今回ご紹介しているフェロモンは、その猫の頬から出る分泌物と同じものが含まれています。そのため、猫がリラックスできると言われています。
猫さんはリラックスしている時は自らフェロモンを出しているのですが、緊張やストレスがかかっている時、この人工の猫専用フェロモンで満たしてあげようというものなのです。
もちろん副作用もないので安心して日常的に使うことができます。
私の勤務するペット用品店は動物病院も併設していますが、緊張している猫さんのキャリーケースに毛布を掛け、その毛布にフェロモンスプレーをかけて落ち着かせています。
このフェロモン「フェリウェイ」はスプレータイプとコンセントにさすだけで部屋に拡散される2つのタイプがあります。
工事音で長時間ストレスがかかっている場合は、こちらのコンセントタイプで部屋全体をリラックス空間にしてあげるのがおすすめです。
スプレータイプは、猫さんお気に入りの毛布などに直接スプレーできるので大変便利です。
動物病院に行く時などにも活用できますね。
フェリウェイを使用している人の口コミが大変良いので是非チェックしてみて下さい。
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落ち着くサプリを使う
猫さんをリラックスさせるためには、フェロモンの他にサプリを使う方法もあります。
ご紹介するこちらのサプリも動物病院で使われているもので副作用はありません。
赤ちゃんは母乳を飲むと安心してすやすや眠りますが、母乳には落ち着いたり、不安を和らげる効果があるといわれています。
このサプリメントは、その効果を使ったものです。
このサプリはチャイムの音など少しの音で吠えてしまうワンちゃんにもよく使われるものです。音に敏感な子に使われることが多いので工事音対策に効果が期待できるかもしれません。
濃密なコミュニケーションをとる
猫さんの工事音ストレスを少しでも軽減してあげるためには「大好きな飼い主さんとのコミュニケーション」も非常に重要なポイントです。
いつもよりたくさん名前を呼んであげる、体を優しくなでてあげる、いつも側にいるよ、大丈夫だよ等とたくさん声をかけてあげましょう。
猫さんはグルーミングすることで気持ちを落ち着かせるという習性もあるので、グルーミングされている気分になる様なブラシを使ってあげるのもおすすめです。
またたびおもちゃを使ってリラックス
工事音を怖がる猫ちゃんの側に一緒にいてあげたいけれど、仕事や家事でなかなかそうしてあげられない場合もありますよね。
ひとりでお留守番が多い子なら、益々不安になってしまうかもしれません。
またたびやニットキャップなど、リラックスできるおもちゃを用意してあげるのも良いでしょう。
ぬいぐるみタイプなら枕になったり「お友達」の様な存在にもなってくれます。
けりぐるみタイプはストレス解消もできるのでおすすめです。
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別の場所に預ける
上記で紹介してきた方法を試してみても、ずっと工事の音を怖がり ご飯も食べない、脱毛がひどい等の明らかな変化が続く様でしたら かなりのストレスがかかっていて、猫さんのとって限界の状況かもしれません。
こうなっている状況でしたら「他の場所で預かってもらう」という選択も必要でしょう。
ペットホテル、信頼できるお宅などに猫ちゃんをしばらく避難させましょう。
とは言え、猫さんにとっては自宅以外の別の場所に行くこともストレスにつながります。
自分の猫さんはどちらがストレスになりそうか見極める事も重要になってきます。
マンションの大規模修繕などでも特に大きな音が発生するであろう工事は防水工事や外壁補修工事、足場設置など、ある一定の期間のはずで、何か月かの工事期間中の毎日騒音が続くという状況は少ないはずです。
工事責任者に問い合わせれば、どの期間にどのような音が出るか必ず教えてもらえます。
その大きな工事音が出る期間だけペットホテルや知人宅で預かってもらう対策を取ると良いでしょう。
さいごに
近隣でマンションの大規模修繕や建設などが始まると、その工事音が猫さんにストレスを与えないか非常に心配になりますよね。
猫さんの聴力は人間の8倍もあるといわれているので、工事の音を非常に怖がります。
ましてや、何が起きているのかも分からないまま騒音を何時間も何日も聞かされ続けるのですから、大きなストレスになってしまうのも当然です。
工事音がストレスになり体調を崩してしまう前に、ご紹介した騒音対策や猫さんのストレスを軽減のための対策をしてみて下さいね。
参考にしてもらえれば幸いです。